【先輩留学生の就活成功ストーリー】コロナ禍の対面就活で沢山の繋がりが出来た

【先輩留学生の就活成功ストーリー】コロナ禍の対面就活で沢山の繋がりが出来た

福井大学
コさん(2023年3月卒業)  中国出身

【就活データ】
就活時期:2021年11月~2022年4月
エントリー:16社
面接参加:14社
内定数:5社
内定先:自動車部品メーカー

大学院進学を考えていたけど、周りと一緒に就活するうちに…

私は元々大学院に行こうと思っていたため、就活をする予定はありませんでした。しかし、周りの友人たちの間では3年生の秋頃から就活の話題が増えていきました。そして、友人に誘われたことがきっかけで就活を始め、最終的には進学ではなく就職を選びました。就活を始めたら、中国とのギャップをすごく感じました。中国では、「この会社がいい⇒入りたい」という風にシンプルに考えますし、知り合いの繋がりで入社することも多いです。しかし、日本の場合は自分の将来像や興味のあることなど、しっかり自己分析をしなければ就活は上手くいきません。就活を始めた当初は、IT業界は人気の業界ですし、SEは人材不足だからニーズもあるだろうと思い、IT業界を志望していました。しかし、ある時ITパスポート試験の本を買って読んでみたら、全く興味が無いことに気付いたんです。そんな中、知り合いからNASAの部品の多くは日本の中小企業で作られているという話を聞いて驚きました。また、私が住んでいる福井県はメガネの世界的な産地ですが、メガネの製造だけで100年以上続く企業があります。それはきっと技術力が素晴らしく、品質が良いから。そのような素晴らしい技術力を持つ中小企業であれば、海外からのニーズもあるはずです。しかし、企業の規模が小さいからこそ語学が堪能な社員はいないかもしれませんし、留学生である自分の力が活かせるのではないかと考えました。 大学院進学を考えていたけど、周りと一緒に就活するうちに…

対面就活で沢山の繋がりができた

このような考えから、私は大好きな愛知県で、ものづくりの中小企業で就活することを決めました。多くの企業がコロナ禍によりオンラインで説明会などを行う中、私が受けた企業はたまたま対面での説明会や面接が多く、就活中の2~3か月の間に12回以上愛知に行きました。そのため、金銭面でも大変でしたし、授業とのスケジュール調整も大変でした。しかし、対面の方が自分には合っていると思いました。直接現地に行くことで、沢山の日本人の学生に出会い、就活の情報交換をしたりする友達もできました。オンラインではなかなかこういう関係にならないと思うので、対面はすごく良かったと思います。
一方で、対面の説明会でハードルに感じたこともあります。私が受けた企業は、留学生が多く応募するような企業ではありませんでした。そのため、説明会で質問をする際、周りは日本人ばかりです。その中で質問すると「絶対留学生だ」と分かりますし、日本語力にも自信が無かったので最初はあまり質問が出来ませんでした。しかし、そこで疑問を持ったまま選考に進んでいくことは良くないと思います。全て「一期一会」です。この企業と会うのは最初で最後になるかもしれない、とも思いましたし、日本語が上手く喋れなくても、この企業と会うのは最後かもしれないからいいや!とも思い、だんだん質問が出来るようになりました。 対面就活で沢山の繋がりができた

趣味の着付けが就活のリフレッシュに

就活中は、趣味の着付けがリフレッシュになりました。3年生の夏休みから着付け教室に通い始めましたが、着付けはまさに就活に通じるものがあると感じます。着付けで帯を作る時、うまく作れる時とそうでない時があるんです。自分の技術だけではなく、運みたいなものがある。それって就活と同じだと思います。いくら自分が行きたい企業があっても、企業との相性というものがあり、それは自分だけで決めるものではありません。着付けを通して、そういう風に考えられるようになりました。それから、就活では沢山将来のことについて考えますよね。上手くいかないな~という時は、将来ではなく目の前のことに集中するようにしました。それが私にとっては着付けです。自宅で着付けをして、目の前のことに集中する。そうすることで、気持ちの切り替えができるようになりました。後輩留学生の皆さんも、リフレッシュできることを見つけて、就活を乗り切ってくださいね。

▼GlobalLeaderより
福井から愛知に度々通って、内定を獲得したコさん。最終的に入社を決めた企業は大企業でしたが、企業を選ぶ際の着眼点にしっかり自分の軸があって、コさんの力強さを感じました。社会人になっても、趣味の着付けで息抜きしながら活躍してくださいね! 趣味の着付けが就活のリフレッシュに