【先輩留学生の就活成功ストーリー】就活はマラソン、そして婚活と同じ?!

【先輩留学生の就活成功ストーリー】就活はマラソン、そして婚活と同じ?!

首都圏私立大学
ハオさん(2021年9月卒業) ベトナム出身

【就活データ】
就活時期:2021年1月~2021年9月
エントリー:70社
面接参加:40社
内定数:5社
内定先:食品メーカー

志望動機だけじゃない。「why?」=根拠をきちんと説明することが重要

母国・ベトナムが大好きで、自分もベトナムに貢献したいという想いは幼いころから持っていました。ベトナムの発展のために日本での経験が役立つと思い、技能実習生として3年間の職務経験を経て来日。早いうちから就職には意識を向けていて、情報を集め始めたのは大学1年生(!)から。ただ、当初はベトナムに帰国する予定でいたのをコロナ禍の影響で日本での就活に切り替えたため、実際に説明会などに行き始めたのは1月頃からです。就職活動の軸は「ベトナムに貢献できるか」。ベトナムに事業を展開する企業を中心にいくつか内定をいただき、最終的に「すでに」事業展開をしているのではなく「これから」ベトナムに展開する、という企業に入社を決めました。
就活のときに見ていたのはメーカー、商社が中心。メーカーは、モノづくりから販売まですべてを手掛けていることが魅力。そして商社は人と関わりたい、企業と消費者をつなぐ役割になりたいと考えたことが理由です。
…と、こんな風に、日本の就活ではひたすら「why?」(なぜ、そう考えたのか。なぜ、そうしたのか。)が求められます。質問に、適当にかっこいいことだけ答えていると、この“根拠”が答えられません。聞かれたことに素直に正直に答えること、そしてすべての質問に“根拠”を加えることを意識してください。 志望動機だけじゃない。「why?」=根拠をきちんと説明することが重要

デジタルとアナログ、あらゆるツールを総動員!

語学力は大切ですが、それ以上に大切なのは「礼儀・マナー」だと思います。何を話すかよりも、どんな態度で話すかを、日本人は見ています。失礼のないようしっかり挨拶をする、連絡は徹底し、メールには必ず返信することなどを意識しました。日本のマナーについては、本を読んで勉強したり、Youtubeで動画を観たりしましたよ。情報のインプットにはデジタルツールを利用することが多く、「SPI」の対策も本とYoutubeを参考にしていました。また留学生が戸惑いがちな「敬語」は、毎朝時間を決めてVoicyという音声プラットフォームを活用。好きな有名人の話をラジオのように聞きながら、自然な敬語や日本語の使い方を頭に入れました。
一方で、「手書き」でアウトプットすることも多く、来日してから毎日日記を書いています。過去の自分を振り返り、どんなときに何を感じていたのかを読み返すことは、自己分析にとても役立ちました。自己分析の結果は、愛用の就活ノートに書きこんでいます。自分用のメモでも、なるべく日本語で書くように心がけていました。細かいことですが、日本語力UPに役立ったと感じますよ。あと、忘れてはいけないのはスケジュール管理!面接時間を忘れたり、ダブルブッキングすることのないよう、ひたすら就活ノートに書きこんでいました。スケジュール管理は社会人の基本!とても大切なマナーですので皆さんも気をつけてくださいね。 デジタルとアナログ、あらゆるツールを総動員!

母国とはまるで違う就活。「自分が何をしたいか」を自分で考えて。

ベトナムでは、卒業後に就活するのが一般的。面接でも、これまでの経験や資格を聞かれて終わり、合格したら翌週から働く、なんてよくあります。それが日本では、大学在学中から活動をして、面接では「将来何がしたいのか」と、考えたこともないようなことばかり聞かれます。母国の慣習にとらわれて何となく就活を始めるのではなく、まず自分が「日本で働きたいのか、帰国したいのか」から考えてみて。そのうえで根拠をもって「日本で働きたい」と決めたのであれば、日本の就活について徹底的に情報収集してください。待っていても、大学でも誰も教えてくれません。
僕からの就活アドバイスは2つ。1つめは「就活はマラソン」。長距離でとてもしんどい。準備をしてからスタートするのではなく、走りながら準備してください。そして2つめは「就活は、結婚相手を探すのと同じ」。自分のことを知ってほしい!と思うのと同じくらい、相手(企業)のことをしっかり知ってください。そして、相手が行きたい方向と自分が行きたい方向が同じかどうか。そこをきちんと見極めましょう。

▼GlobalLeaderより
「不合格通知」をもらうたび、「自分の能力がないんじゃない。自分のやりたいことと、企業のやりたいことがマッチしなかっただけ」と自分のモチベーションを保っていたと言うハオさん。諦めず、最後まで自分の目標を追い求めた結果、理想とする企業に出会えて本当によかった! 母国とはまるで違う就活。「自分が何をしたいか」を自分で考えて。