【先輩留学生の就活成功ストーリー】日本語無資格・子育て、イレギュラーだらけの就活

【先輩留学生の就活成功ストーリー】日本語無資格・子育て、イレギュラーだらけの就活

山形大学 工学部 機械システム専攻
マリハさん(2025年9月卒業)バングラデシュ出身

【就活データ】
就活時期  :2024年7月~2025年4月
インターン :15社応募⇒4社参加
本エントリー:30社
面接参加  :23社
内定数   :3社
内定先   :メーカー(研究開発職)

■インターンシップってなに?!

日本の就活について何も知らない私の目に飛び込んできた【インターンシップ】という文字。私の研究室では1日何をしたかレポート提出が必須で、日本人学生のレポートを見ると【インターンシップ】と書いてあった。インターンシップとは何なのか?就活に必要なことなの?と疑問に思った。なぜインターンシップをやっているのかを聞くと、会社のルール、働き方、実際にどんな事業内容なのか(海外展開があるかなど)、就活するうえでの会社選びに役立つ・・・などなど実際に自分の目で確かめられることがたくさんあり、私もインターンシップにチャレンジしてみよう!と思った。私は、日本語資格を持っていないことがハンデになると思い、とにかくたくさんのインターンシップに申し込んだ。その方がより多く参加できる可能性が広がると考えたし、私には幼い子どももいるために、申し込む地域も限定せざるを得なかった。実際参加したインターンシップの一つとしては、砥石のメーカーでオフィス・工場・製造過程、研究開発の見学や、日本語→英語に翻訳されたマニュアルを1,000ページを2~3日間かけて確認したりを1週間経験した。一番心配だった日本語でのコミュニケーションについては、周りの強力もありとても上達したし、翻訳を経験することで、英語で会話するチャンスにもなりそして何よりも、日本企業で働くイメージができた。

■面接で大切なのは会話のキャッチボール!

正直、当時は日本語資格も無く参加できない説明会もあり、やはり日本で生活・就職を目指すなら日本語のスキルが一番大事だと痛感していた。来日1年半ほどでやっとN4を取得。それでもまだ漢字はほとんど書けないし、作文課題がある場合には全てひらがなで書いたりもしていた。また面接練習の際に【日本の面接では会話のキャッチボールが一番大切】と教わった。
なぜ今の専攻を選んだのか?
なぜ留学先を日本に決めたのか?
なぜ山形大学を選んだのか?
などとにかく聞かれたことに対して答えられるように対策をした。

人柄の良さだけではない。質問されたことにしっかりと答えられる、そして自分のことを自分の言葉で伝えられるかや、その伝えようとしている姿勢が伝わったことが、大きかったと感じるし、うまく日本語が話せなくても、自信の表れにも繋がったのだと思う。日本語とか英語とか、うまく話せるかどうかではなく、【会話はキャッチボールが一番大切】これが私の面接対策において一番力を入れたこと。 ■面接で大切なのは会話のキャッチボール!

■夫の協力なしでは成り立たなかったママとしての就活

日本語資格なし、既婚、子持ちとイレギュラーばかりの私の日本での就活は、夫の協力なしではできなかったと思っている。本エントリー期間1カ月間で30社弱にエントリーし、説明会参加、ES提出、SPI、適性検査受検、面接など受けたので寝る間も惜しんで就活に没頭した。さらには大学での授業や研究もあったが、夫が子どもの世話をしてくれたり、幼稚園のお迎えなど積極的に協力してくれたことで、就活にも集中できて心から感謝している。時には息抜きをしながら就活を成功できた秘訣は、たくさんの企業からの求人情報やセミナー情報をグローバルリーダーからもらえたことや、一人で抱え込まず「相談できる誰か」がグローバルリーダーだったこと。自分では気づけなかったアドバイスももらい、今後に活かすことで短期に集中して就活ができ、とてもありがたかった。

▼GlobalLeaderより
今回のインタビューでマリハさんが私たちの知らぬところで大変な努力をされていたと知りました。
実は就活期間とラマダンがちょうど重なってしまい、正直なところ育児との両立よりも大変でした!と笑いながら教えてくださるその姿は、母の力強さと、日本で就職する強い意志を感じました。
ご本人の努力ももちろんですが、ご家族の支えあってこその就活だったと思いますので、これからはワーキングマザーとして仕事も育児もバリバリ両立し、ご活躍されることを願っております! ■夫の協力なしでは成り立たなかったママとしての就活